【初心者】パートを選ぶ キーボード編
今回はメロディー楽器のひとつ、キーボードについて書きます。
前回、ギターについて書きましたが、キーボードはギターよりも「1人でも音楽として成立する」という点において優れています。
例えば、ギターを2本以上重ねて演奏し、音楽に幅をもたせるという話を書きましたが、キーボードは最初からそれが成立しています。
ギターは伴奏と主旋律を同時に出すのは難しい楽器ですが、キーボードは左手が伴奏、右手が主旋律といった演奏ができます。
なので、弾き語りなども、ギターよりもはるかに自由なアレンジが可能ですね。
また、個人的には「音楽」というものを理解するには、キーボード演奏から入ったほうが多少わかりやすいと思ってます。
打ち込みソフトも、鍵盤を模した操作方法です。
作曲なども視野に入れているならば、キーボードから入ると、より「音楽」というものを理解しやすいかと思います。
とはいえ、ギタリストが作曲できないわけではないですけどね。
ギタリストにも作曲家はたくさんいます。
■幅広い音作り
キーボードは、シンセサイザーという「音を作る器械」を使って音を出します。
器械的に作り出した電子音なので、多彩な音色を出すことができます。
前回、エレキギターも色々な音が出せると書きましたが、キーボードのほうが圧倒的に幅広いです。
ただし、どんな音が出せるかはシンセサイザー次第です。
多数の音を出すには、それだけ高価になっていきます。
■音作りの仕組み
エレキギターは弦振動というアナログ信号から、電気信号に変換して音をだします。
仕組み的にはアナログな楽器なのです。
これに対し、キーボードは完全に電気の力で音をだします。
この違いがどう出るかというと、、、
迫力のある音を出すのが簡単になります。
迫力というか、目立つ音ですね。
エレキギターでも目立つ音は作れますが、セッティングなどにコツもいるし、演奏の上手さもひつようになります。
ただ、音楽は1人が目立つよりも、調和が大切ですから、目立つ音ばかりだしても仕方ないですけどね。
■騒音
キーボードを練習するとき、ヘッドフォンをつければ音は漏れません。
エレキギターもヘッドフォンをつけられますが、弦から聞こえる生の音がまあまあうるさいです。
キーボードも、鍵盤を叩くカチャカチャした音は鳴りますが、夜中にやるとかでなければ、まあ大丈夫でしょう。
■プレイヤー人口は少な目
ギターに比べたら、キーボードをやってる人は少ないです。
いや、もしかしたら多いかもしれないのですが、バンドに入ろうとするキーボードは少ないです。
というのは、キーボードなりピアノなり、鍵盤楽器を演奏する人は、1人で演奏するか、クラシックなど他ジャンルの人が多いからです。
キーボードならば、バンドに加入するのに、引く手数多になるかもしれません。
■出せない音もある
当たり前ですが、出せない音もあります。
例えば、キーボードはギターの替わりにはなりません。
正確に言うと、ギターのような音も、シンセサイザーを使えば出せます。
しかし、ギターのようには聞こえません。
それは演奏方法が全然違うからです。
キーボードの凄さを書いてきましたが、他の楽器がいなくならないのは、代わりにはなれない面があるからです。
特に、弦楽器の代わりは難しいです。
■キーボードを必要としない音楽もある
例えばシンプルなロックの場合、キーボードがいなかったりしますよね。
シンプルなロックは、メロディー楽器はエレキギターでまかなってたりします。
キーボードの音は、良くも悪くも優等生的な音なので、むしろ邪魔だったりします。
キーボードが入っているロックもありますけどね。
要するにどんな音で、どんな音楽がやりたいかによります。