【初心者】パートを選ぶ メロディー楽器とリズム楽器とは?
これから楽器を始める際、どの楽器にするか?
大前提として、あなたがカッコいいと思うものを、どうぞ自由に選んでください。
憧れのミュージシャンがいるなら、どうぞその人と同じ楽器を始めてください。
楽器がうまくなるために大事なことは「モチベーション」です。
憧れのミュージシャンをみながら「私もあんなカッコいいパフォーマンスがしてみたい」と、妄想してください。
楽器を選ぶ決め手は、そういう不純な動機でいいのです。
憧れがなければ、長続きしません。
それが大前提ですが、それでも悩ましい場合の人に向けて、それぞれの楽器の特徴を書いていきますね。
■メロディー楽器とリズム楽器
楽器は大きく分けると、メロディー楽器とリズム楽器にわかれます。
メロディー楽器とは、メロディーを奏でるため、リズム楽器とはリズムを生み出すためと、役割が分かれています。
■メロディー楽器とは?
ギターやキーボードがこれに当たります。
ポピュラーミュージックにおいて、もっとも大事なメロディーは歌メロではありますが、楽器のメロディーが主役になる場面も多いです。
例えばロックとかだと、歌メロよりもギターのフレーズのほうが有名な曲なんかもあります。
メロディー楽器は、ボーカルの次に目立てる楽器ともいえます。
ただ、目立つのは事実ですが、常に目立っているわけではありません。
それより、もっと大事な役割があります。
それは歌メロに対するハーモニーを生み出す役割です。
一つの音があり、別の音が重なってる事を「和音」と言います。
この「和音」のおかげで音楽に広がりができます。
音楽を勉強していない人でも「ハモり」というのはわかりますよね?
2人のボーカルが異なるメロディーを歌い、音楽に広がりを作る、あれです。
音楽とは、歌メロに、様々なメロディーなどが重なることにより、広がりができるのです。
少し専門的な話をすると、音楽には「コード進行」という概念が存在します。
バックの演奏が、どのような混じり合い、「和音」になっているか表す方法です。
実は、同じ歌メロでも、異なるコード進行の上ではちょっと違って聞こえます。
同じメロディーでも、明るかったり暗かったり聞こえるようにするテクニックもあります。
つまり、音楽とは歌メロだけではなく、バックのメロディーの組み合わせによって成立してるわけです。
メロディー楽器の一番の役割は、バックの演奏によって、音楽に広がりをもたせ、歌を活かすということなのです。
ここで一つ勘違いしないでほしいことがあります。
メロディー楽器だからと言って、リズムがどうでもいいということはありません。
「リズム感ないからメロディー楽器にしよう」というのは通用しません。
どんな楽器でも、歌手だとしても、音楽をやるにはリズム感は必要です!
■リズム楽器
リズム楽器とはドラムやベースのことです。
バンドとかで、ドラムとベースの2人のことを「リズム隊」なんて呼んだりします。
すべての楽器に、リズム感が必要と書きましたが、このリズム隊の役割は、各楽器のリズムをリードする役割になります。
他の楽器はリズム隊を目印にリズムを刻みますので、リズム隊がその曲のリズムを生み出していると言って良いでしょう。
ちなみにリズムとは、しかるべきタイミングで、しかるべき強さで音を出すことです。
そのタイミングの正確さは、0.何秒レベルではなく、もっと細かい何ミリ秒レベルで求められます。
強さとは、例えばワンツースリーフォーのリズムで、ツーとフォーの部分(偶数)を強く出すとかです。
こうすることによって、リズムにウネリがでて、とても心地よいリズムになります。
どこを強く出すかは、実際には曲によって色々です。
タイミングと強弱によって、音楽にウネリを出す役目。
それがリズム楽器の役目です。
メロディー楽器よりは目立たないことは多いですが、非常に大切なパートです。
いいリズム隊がいないと、とてもプロで通用する演奏になりません。
楽器には「ヘタウマ」という概念があります。
正確な演奏ではないけど、なんだかカッコいいという概念です。
しかし、リズム楽器はメロディー楽器に比べて、ヘタウマが通用しにくい楽器です。
求められる最低レベルの技術が高めなのです。
下手な人がリズム隊だと、どうしてもショボい演奏に聞こえます。
今回はとりあえずメロディー楽器とリズム楽器という大きな枠組みについて書きました。
次回からはギターやキーボードなど、各楽器のことについて、もう少し詳しく書きたいと思います。