音楽活動でプロを目指す人へ

音楽活動でプロを目指している人に読んでほしいブログです。長年、インディーズバンドで活動してきた僕の経験などを書き残していきます。これからプロを目指す方に、何かのお役に立てたらと思っています。

【アマ脱却】ライブは内輪でするな でも身内は大事に

ある程度ライブ活動などを重ねてきて、あなたも自信がついてきたかもしれません。

でも、ここで振り返ってみてください。
ライブはどこでやってますか?

文化祭とかサークル・部活のイベントですか?
お客さんは学校の友達だけですか?

ライブを重ねたとしても、内輪で盛り上がったりしてるだけでは、その先はありません。


■内輪からの脱却

例え、形だけはライブハウスでやってるとしても、サークルで貸し切っていて、お客さんも知り合いか、知り合いの知り合い程度ならば、これは内輪と同じです。

ライブ慣れするのに、最初のうちは内輪で経験積むのもいいですが、早く脱却しましょう。

内輪の場合、お客さんの目はとても優しいです。
他人がみたらつまらないライブでも、知り合いがステージに上がっているだけで盛り上がります。
クラスの面白いヤツが、テレビに出ても芸人さんには勝てないのと一緒。
そんな甘い環境で経験を積んでも、あなたは成長しません。
あなたがサークル内で盛り上がるライブをしているとしても、見知らぬ土地で、客も少ないライブハウスで、盛り上げる能力はないでしょう。
しかし、インディーズ以上になると、それを要求されます。


■内輪ではないライブとは?

例えば、ライブハウスでのライブです。
ライブハウスでは、複数のバンドなりアイドルが30分程度の持ち時間で代わる代わるライブをしていきます。

もちろん他人同士なので、知らないお客さんにライブを見てもらうチャンスはあります。

ただし、今は昔ほどはチャンスは少ないです。
それこそ、お目当のバンドが終われば帰ってしまう人が多いからです。
それでも、ある程度は前後の出演者を見ますから、内輪イベントよりはマシです。

結論を言うと、ライブハウスでライブをしているだけではファンはそこまで増えないし、プロにはなれません。
しかし、他人の目に触れるという、第一歩にはなります。

また、ある程度実績を積むと、良いイベントに出れるチャンスは回ってきます。
初心者のうちは、他の出演者も素人だらけで、友達目当のお客さんばかりです。
良いイベントだと、有名ではないけどインディーズ活動をしている人が出演するので、お客さんも他人のライブを見る傾向はあります。


■ライブハウスの注意点

ここで注意点を二つ。

一つは、過度な期待をしない事。
インディーズファンも、基本的にはお目当のバンドやアイドルを見に来ています。
なので、順番がすぐそばとかでなければ見られない可能性は高いです。
良いイベントには出たいですが、それだけで増えるファン数は微々たるものです。
良いイベントに出演するだけではプロにはなれません。

二つ目は、厳しい反応です。
初めて見る人は、基本的にはあなたに興味はありません。
あなたが赤の他人をすぐに巻き込む技術を持ってなければ、途中で帰られちゃうでしょうね。
帰られるだけならまだマシで、ライブ中にスマホをイジられたり、最悪の空気になるかもしれません。


■でも、身内は大事に

内輪で続けても仕方ないのですが、かといってその内輪、つまり身内の人をないがしろにしてはダメです。
特に、あなたの事を無条件で応援してくれるような親友は、とても貴重な存在です。

例えば、全国的に有名でないインディーズアーティストで、それなりに人気ある人のレベルでも、ライブにお客さんはそんなに呼べません。

例えば毎回のライブは多くて30人。
特別なイベントで100人から、せいぜい300人呼べたらかなりの人気と言って良いでしょう。
そのレベルだと、うまくやればプロを狙っていけるレベルです。

あなたを応援してくれて、毎回ライブに来てくれる友達が10人いたら、そのお客さんのうちのかなりの割合を占めます。
毎回は無理でも、いざという時に来てくれる人を合わせると何人いますか?
その人たちは、外の広い世界で戦う時に心強い味方になります。

内輪で満足してはいけないが、身内は大切にしましょう。

【初心者】パートを選ぶ ベース編

今回はベースの話です。

ベースにもいくつか種類がありますが、皆さんが1番見たことのある、エレキベースについて書きます。

あまり音楽に詳しくない方で、ギターとベースの区別がつかない人もいるそうです。
弦が4本なのがベースです。
※特殊なベースで、5本、6本あるベースも存在します。

ギターに比べて音はとても低く、よく「ボンボンボン」なんて擬音で表現されたりします。
やはり素人の方で、音楽を聴く時にベースの音を意識してない人がいます。
「このベースのフレーズかっこいいよね」と言ってもポカンとされたことがあります。
楽器をやってなくても、音楽好きならそんなことはないと思いますが、、、とにかく目立たないパートです。

しかし、音楽を作る上で、ベースはとても大切です。
僕はギタリストですが、ドラムやベースに比べたら、ギターなんかあってもなくてもいいパートです(笑)
ドラムやベースは屋台骨。
歌はメインディッシュ。
ギターは装飾くらいに思っています。


以前、ベースはリズム楽器だと書きました。
でも、ベースもメロディーを出してますね?
ベースはリズムを生み出すだけでなく、メロディー楽器だととしての役割も持っています。
ドラム等と、他の楽器を調和させる役割でもあります。

しかし、ベースの真価はやはりリズムにあります。
ベーシストにまず求められるのは、ドラムとの調和です。

他の楽器も、ドラムと息を合わせる必要はありますが、ベースの場合はよりシビアです。

■ドラムと合わさって完成

例えば、ベースのフレーズを考える場合、ドラムのバスドラムの音とタイミングを合わせるのが基本です。
バスドラムとベースが合っていると、演奏に芯が通ります。
ここがバラバラだと、なんだかノリの悪い演奏になってしまいますが、息が合うとすごくリズミカルになります。
ギターも、ドラムを意識はしていますが、ベースほどシビアではないですし、結構自由にアレンジを考えることができます。

いいバンドになるには、ドラムとベースの息が合っている事が重要。
よってこの2人は「リズム隊」なんて呼ばれたりします。

■他の楽器の引き立て役

そして先にも書いたように、メロディー楽器としての役割。
それも、主旋律ではなく、他の楽器を際立たせるためのフレーズをひく役割です。

複数の音が混じるとハーモニーが生まれると、以前書きましたね。
ベースのような低音が交わる事により、歌やギターのメロディーが引き立ち、音楽に幅が生まれます。
ベースはリズムでも、メロディーでも、基本的には引き立て役なのです。

そのため、なかなか1人では音楽として成立しにくいです。
弾き語りをするにも、ベース以外の楽器がほしくなります。
そのせいか、ベーシストを志す人は、ギターに比べたらやや少な目です。
ギタリストだと、なかなか加入するバンドが見つからなくても、ベーシストなら見つかりやすいでしょうね。


■ベースは引き立て役で終わるのか?

いえ、ジャンルによりますが、ベーシストがすごく目立っている音楽も色々あります。
例えばファンクなど、リズミカルな音楽の場合、ベースのかっこいいフレーズが前面に出ていて、ベーシストの人気も高いです。

ロックバンドでも、そういった音楽の影響を受けていて、ベースが目立つバンドも色々あります。
レッドホットチリペッパーズなんかはそうですよね。

目立つベーシストになるか、引き立ち役に徹するか、あなた次第といったところです。

【初心者】パートを選ぶ ドラム編

今回はドラムという楽器について書きます。

一般のリスナーからは、もっとも目立たないポジションかもしれませんが、バンドにおいてとても重要な役割を持っています。


どんな楽器をやろうとも、歌を歌うだけだろうと、リズム感というものは必須です。
ドラムとは、メンバー全員のリズムを先導するような役割を持っています。

それは単純に、スピードをキープするためとかではありません。
もちろん、スピードをキープする役割もありますが、もっと重要な役割をもってます。
それはリズムを生み出す役割です。

曲を聴いている人が感じる、全体のリズム。

「この曲、ノリノリだね」

そう感じるのは、単純に正確なスピードで演奏しているからではありません。
そして、それを生み出す中心にいるのがドラム。
リズムとは、正確性を生み出すものではなく、もっとクリエイティブなものなのです。


例えば前ノリ、後ろノリという言葉があります。
前ノリとは、正確なタイミングより、あえて少し早いタイミングで音を出すこと。
そうするとこにより、スピード感がでたりします。
もっとも、上手くやらなければ、焦ってるだけにしか聞こえないですけどね。

また、音の強弱によっても、聴こえ方が違います。
強弱があることにより、音にウネリができます。
そのウネリが心地よかったりするのです。

リズムとは、クリエイティブな事だと覚えていてください。

■技術

ドラムにおいては、ヘタウマというものは通用しません。

「あいつ、正確に叩けないけど、なんかカッコいいよな」とはなりません。

なつたとしたら、それは世界レベルとか、高い次元での事です。
アマチュアレベルならば、まず上手くなることを目標にしてください。


■練習場所や機材の問題

アマチュアで、ドラムのセットをすべて持っている人はあまりいません。
全部買うと高価というのもありますし、そもそも家に置いていても、騒音の問題で演奏できないからです。

また、ライブをするときも、自分のドラムセットを持っていくのは大変です。
毎回、車が必要ですし、組み立てるのも大変。
ライブハウスでは、いくつものバンドが、代わる代わる演奏します。
その交代の時間はだいたい10分。
その時間でドラムセットを丸々全部セッティングし直すのは至難のワザです。

実はインディーズバンドですら、ライブハウスに置いてあるドラムを借りてライブをやっています。
自分のドラムセットを持ち込む人もいますが、特別なライブだったり、かなり人気があって十分なタイムスケジュールが確保できる場合に限ります。


■ドラマーが揃えるもの

では、ドラマーはいつも借りるばかりか?
いえ、そんな事はなく、いくつか買うものがあります。

まず、スティック。
叩くための棒ですね。
これは消耗品ですし、自分で買います。

そしてスネアドラム。
左手で叩く、もっとも高音がでる太鼓です。
スネアドラムも、自分のを用意するのが普通です。
それは、スネアドラムは曲中でも登場機会が多く、消耗の問題と、音へのこだわりの問題で、自分のを用意するというのが普通になってます。

そしてペダル。
これは足元のバスドラムというもっとも低音の太鼓を叩くための道具です。
踏むとスティックが前に倒れ、バスドラムを叩きます。
ペダルも自分のを使うのが普通です。

だいたいこの三点は揃えたいところですが、こだわりのある人は他にもシンバルなど、必要に応じて買い揃えます。


■練習場所

という事で、ドラムセットを家で叩いて練習する事は難しい状況です。
私が今までに組んだドラマーは、家では基礎的な練習をして、本格的な練習は練習スタジオなどを借りてやってる人が多かったです。

練習スタジオは、1人で借りる「個人練習」ならば、1時間数百円で借りれます。
2時間借りれば千円は超えますね。
週に3、4日は入るなら、月に1万円は超えるでしょう。

なので、練習場所と金の問題は、ドラマーにつきものなのです。
初心者のうちは、特に毎日ちゃんとしたドラムセットでの練習をしたいところ。
そうなると、部室にドラムがある軽音サークルなどに入れると1番いいのですが、なかなか上手くいかないですよね。

ちなみに、家庭環境によりますが、家で毎日叩ける人もいました。
その彼は、やっぱり1番うまかったです。
仕事を受けてドラムを叩く、いわゆるスタジオミュージシャンをやっています。

また、電子ドラムでヘッドフォンをして練習するという手もあります。
しかし、電子ドラムは生ドラムとはやはり違います。
大きな違いは、叩いた時の反動です。
生ドラムは叩いた時に、スティックが大きく跳ね返ってきますが、電子ドラムにはそれがありません。

また、電子ドラムでも、叩くとガチャガチャうるさいです。
ペダルを踏んだときもドシンドシンとした振動があります。
アパートなどでは、やはり無理でしょう。

こういった事情から、ドラムを始める人、そして上手くなる人が少ないのが現実です。
なので、バンドを組む時に1番見つけにくいのがドラマー。
特に、プロを目指せるレベルのドラマーを見つけるのは、とても大変です。
インディーズバンドでも、ドラマーはいくつかのバンドを掛け持ちしてるなんてことがよくあります。

なので、バンドでプロを目指すなら、いいボーカルといいドラマーをまず見つけましょう。
あなたがドラムを上手く叩けるなら、逆に引く手数多になるでしょう。

【初心者】パートを選ぶ キーボード編

今回はメロディー楽器のひとつ、キーボードについて書きます。


前回、ギターについて書きましたが、キーボードはギターよりも「1人でも音楽として成立する」という点において優れています。

例えば、ギターを2本以上重ねて演奏し、音楽に幅をもたせるという話を書きましたが、キーボードは最初からそれが成立しています。

ギターは伴奏と主旋律を同時に出すのは難しい楽器ですが、キーボードは左手が伴奏、右手が主旋律といった演奏ができます。
なので、弾き語りなども、ギターよりもはるかに自由なアレンジが可能ですね。

また、個人的には「音楽」というものを理解するには、キーボード演奏から入ったほうが多少わかりやすいと思ってます。
打ち込みソフトも、鍵盤を模した操作方法です。
作曲なども視野に入れているならば、キーボードから入ると、より「音楽」というものを理解しやすいかと思います。

とはいえ、ギタリストが作曲できないわけではないですけどね。
ギタリストにも作曲家はたくさんいます。

■幅広い音作り

キーボードは、シンセサイザーという「音を作る器械」を使って音を出します。
器械的に作り出した電子音なので、多彩な音色を出すことができます。
前回、エレキギターも色々な音が出せると書きましたが、キーボードのほうが圧倒的に幅広いです。
ただし、どんな音が出せるかはシンセサイザー次第です。
多数の音を出すには、それだけ高価になっていきます。


■音作りの仕組み

エレキギターは弦振動というアナログ信号から、電気信号に変換して音をだします。
仕組み的にはアナログな楽器なのです。

これに対し、キーボードは完全に電気の力で音をだします。
この違いがどう出るかというと、、、

迫力のある音を出すのが簡単になります。
迫力というか、目立つ音ですね。

エレキギターでも目立つ音は作れますが、セッティングなどにコツもいるし、演奏の上手さもひつようになります。

ただ、音楽は1人が目立つよりも、調和が大切ですから、目立つ音ばかりだしても仕方ないですけどね。


■騒音

キーボードを練習するとき、ヘッドフォンをつければ音は漏れません。
エレキギターもヘッドフォンをつけられますが、弦から聞こえる生の音がまあまあうるさいです。
キーボードも、鍵盤を叩くカチャカチャした音は鳴りますが、夜中にやるとかでなければ、まあ大丈夫でしょう。


■プレイヤー人口は少な目

ギターに比べたら、キーボードをやってる人は少ないです。
いや、もしかしたら多いかもしれないのですが、バンドに入ろうとするキーボードは少ないです。

というのは、キーボードなりピアノなり、鍵盤楽器を演奏する人は、1人で演奏するか、クラシックなど他ジャンルの人が多いからです。

キーボードならば、バンドに加入するのに、引く手数多になるかもしれません。


■出せない音もある

当たり前ですが、出せない音もあります。
例えば、キーボードはギターの替わりにはなりません。

正確に言うと、ギターのような音も、シンセサイザーを使えば出せます。
しかし、ギターのようには聞こえません。
それは演奏方法が全然違うからです。

キーボードの凄さを書いてきましたが、他の楽器がいなくならないのは、代わりにはなれない面があるからです。
特に、弦楽器の代わりは難しいです。


■キーボードを必要としない音楽もある

例えばシンプルなロックの場合、キーボードがいなかったりしますよね。
シンプルなロックは、メロディー楽器はエレキギターでまかなってたりします。

キーボードの音は、良くも悪くも優等生的な音なので、むしろ邪魔だったりします。

キーボードが入っているロックもありますけどね。
要するにどんな音で、どんな音楽がやりたいかによります。

【初心者】パートを選ぶ ギター編

今回は、まったくゼロから音楽活動を始める方に、ギターという楽器について説明します。


ギターには大きく分けて、アコースティックギターエレキギターがあります。

アコースティックギターは弦や本体の響きがそのまま音になる楽器。
エレキギターは弦や本体の響きを一旦電気信号に変えて音を出す楽器。

乱暴に言うと、アコースティックギターは一種類の綺麗な音が出て、エレキギターはもっと幅広い音色が出せます。
エレキギターでも、とある機械を接続することにより、アコースティックギターみたいな音を出すことができます。
ただ、あくまで「ぽい」音なので、本気でアコースティックギターの音を追求するなら、アコースティックギターを使用する方がいいです。

アコースティックギターエレキギターは、音の違いだけのように思うかもしれませんが、本質的には別の楽器であり、細かいテクニックが違ってきます。

こだわりがないのであれば、エレキギターを選ぶ事をお勧めします。
エレキギターは幅広い音楽で活躍できます。
うるさい音楽でも、静かな音楽でも。

またギターは、バンドにおいて中心人物になりやすいです。
曲調にもよりますが、花形の楽器で、目立ちやすい楽器と思ってください。
海外のバンドなどでは、ボーカルよりも目立って、人気のあるギタリストもたくさんいます。
ギターが作曲しているバンドも多いですね。
ボーカルがギターを兼ねている場合もあります。

一つのバンドに、ギターが2人いるケースも多いですね。
ギターは音の調整もできますし、そもそも複数人の演奏でも調和しやすい楽器なのです。
そのため、音楽に幅をもたせるために、2人くらいまでは入れたりもします。
とはいえ、多ければいいわけでもなく、2人くらいまでが妥当です。

メンバーに1人はしかいなくても、CDでは二本以上のギター演奏が入っている事が多いです。
これは、同じ人が別々に演奏して録音したものを、あとから同時に再生しているのです。
ヘッドフォンで聞いてみると、左右で違った演奏のギターが聞こえてきませんか?
それが、ハーモニーを生み出すのです。

ギターが2名(もしくは2本)の場合、リードギターとリズムギターに分かれると収まりが良いです。

リードギターは目立ったメロディーなどをひき、曲に特徴をつけます。
間奏で、ソロ演奏などひく機会も多いでしょう。
リズムギターは歌をひきたてるための演奏をします。
それが基本の考え方ですが、役割分担はあなたのアイディア次第です。


ギターは花形であり、人気もあるので、ギターを志す人も多いです。
なので、色々とわからない事を調べるのも楽だし、始めやすいでしょう。

しかし、いざバンドを組めば目立てる反面、そもそもライバルが多いのでバンドが組めない、、、なんてこともありえます。

例えば、やってる人の人口の少ない、ドラムなどは、すぐに誘いがくるでしょう。

また、ギター、特にエレキギターは、一番「ヘタウマ」が許される楽器ではあります。
※ジャンルによります。

正確な演奏ではないけど、なんだかカッコいい…がありえます。
ドラムなどは、ヘタウマは、ほぼありえないです。


ギターは目立ちたい人、もしくはボーカルの影で本当のリーダーになりたい人などにオススメです。

【初心者】パートを選ぶ メロディー楽器とリズム楽器とは?

これから楽器を始める際、どの楽器にするか?


大前提として、あなたがカッコいいと思うものを、どうぞ自由に選んでください。
憧れのミュージシャンがいるなら、どうぞその人と同じ楽器を始めてください。

楽器がうまくなるために大事なことは「モチベーション」です。
憧れのミュージシャンをみながら「私もあんなカッコいいパフォーマンスがしてみたい」と、妄想してください。
楽器を選ぶ決め手は、そういう不純な動機でいいのです。
憧れがなければ、長続きしません。


それが大前提ですが、それでも悩ましい場合の人に向けて、それぞれの楽器の特徴を書いていきますね。

■メロディー楽器とリズム楽器
楽器は大きく分けると、メロディー楽器とリズム楽器にわかれます。

メロディー楽器とは、メロディーを奏でるため、リズム楽器とはリズムを生み出すためと、役割が分かれています。

■メロディー楽器とは?

ギターやキーボードがこれに当たります。

ポピュラーミュージックにおいて、もっとも大事なメロディーは歌メロではありますが、楽器のメロディーが主役になる場面も多いです。

例えばロックとかだと、歌メロよりもギターのフレーズのほうが有名な曲なんかもあります。
また、楽器ではありませんが、Perfumeみたいなテクノポップでも、バックのメロディーが印象的だったりしますね。
メロディー楽器は、ボーカルの次に目立てる楽器ともいえます。

ただ、目立つのは事実ですが、常に目立っているわけではありません。
それより、もっと大事な役割があります。
それは歌メロに対するハーモニーを生み出す役割です。

一つの音があり、別の音が重なってる事を「和音」と言います。
この「和音」のおかげで音楽に広がりができます。

音楽を勉強していない人でも「ハモり」というのはわかりますよね?
2人のボーカルが異なるメロディーを歌い、音楽に広がりを作る、あれです。
音楽とは、歌メロに、様々なメロディーなどが重なることにより、広がりができるのです。

少し専門的な話をすると、音楽には「コード進行」という概念が存在します。
バックの演奏が、どのような混じり合い、「和音」になっているか表す方法です。
実は、同じ歌メロでも、異なるコード進行の上ではちょっと違って聞こえます。
同じメロディーでも、明るかったり暗かったり聞こえるようにするテクニックもあります。
つまり、音楽とは歌メロだけではなく、バックのメロディーの組み合わせによって成立してるわけです。

メロディー楽器の一番の役割は、バックの演奏によって、音楽に広がりをもたせ、歌を活かすということなのです。

ここで一つ勘違いしないでほしいことがあります。
メロディー楽器だからと言って、リズムがどうでもいいということはありません。

「リズム感ないからメロディー楽器にしよう」というのは通用しません。
どんな楽器でも、歌手だとしても、音楽をやるにはリズム感は必要です!


■リズム楽器

リズム楽器とはドラムやベースのことです。
バンドとかで、ドラムとベースの2人のことを「リズム隊」なんて呼んだりします。

すべての楽器に、リズム感が必要と書きましたが、このリズム隊の役割は、各楽器のリズムをリードする役割になります。

他の楽器はリズム隊を目印にリズムを刻みますので、リズム隊がその曲のリズムを生み出していると言って良いでしょう。

ちなみにリズムとは、しかるべきタイミングで、しかるべき強さで音を出すことです。

そのタイミングの正確さは、0.何秒レベルではなく、もっと細かい何ミリ秒レベルで求められます。

強さとは、例えばワンツースリーフォーのリズムで、ツーとフォーの部分(偶数)を強く出すとかです。
こうすることによって、リズムにウネリがでて、とても心地よいリズムになります。
どこを強く出すかは、実際には曲によって色々です。

タイミングと強弱によって、音楽にウネリを出す役目。
それがリズム楽器の役目です。

メロディー楽器よりは目立たないことは多いですが、非常に大切なパートです。
いいリズム隊がいないと、とてもプロで通用する演奏になりません。

楽器には「ヘタウマ」という概念があります。
正確な演奏ではないけど、なんだかカッコいいという概念です。
しかし、リズム楽器はメロディー楽器に比べて、ヘタウマが通用しにくい楽器です。
求められる最低レベルの技術が高めなのです。
下手な人がリズム隊だと、どうしてもショボい演奏に聞こえます。



今回はとりあえずメロディー楽器とリズム楽器という大きな枠組みについて書きました。
次回からはギターやキーボードなど、各楽器のことについて、もう少し詳しく書きたいと思います。

【初心者】パートを選ぶ ボーカル編(4)

あなたには誰かお気に入りの歌手はいますか?

おそらく何人いると思います。

大好きで、コアなファンになっている歌手。
なかなかいいなと思って気になってる歌手。

例えばその歌手が、あるとき酷いスキャンダルを起こしたとします。
あなたにとって耐えられないくらい酷いスキャンダル。
その人のことを嫌いになって、顔を見るだけで嫌な気持ちになるレベル。
そうなった場合、その人の新曲が出たとして、今まで通りCDを買うでしょうか?

もしかしたらあなたは「音楽に罪はない」「人格と歌は別」と言って買い続けるかもしれません。
しかしそれは確実に少数派の意見です。

人は音楽を買うとき、音楽以外の要素、つまり「世界観」を含めて買っています。
音楽とは、聴くだけで非日常な気分にしてくれるものです。
ですから、歌ってるアーティストの世界観込みで楽しむものです。

あまり情報のない、海外アーティストならば、どんな人物か知らないまま、好きになってるかもしれません。
しかし、写真やその他の情報から、その人の人格を、あなたが無意識に「想像して補完している」だけです。

世界観が一切影響しないことはほとんどありえません。
同じ歌でも、ブクブク太ったおじさんより、若くて見た目も性格もカッコいい人の方が「カッコいい音楽」に聴こえてくるものです。

ですから、歌が良くても、人物が嫌われ者なら、必ずマイナスに働きます。
逆に言うと、歌が多少劣っていても、人気者ならばプラスにすることができるわけです。

ソロならなおさら、グループでも先頭に立つ立場であるボーカルを目指すなら、他人に好かれる才能が必要になるとはそういうことなのです。

嫌われなければよいわけではありません。
「普通」でもマイナスになります。
なぜならプロの歌手とは個性的な魅力ある人たちの集まりだからです。
たくさんの女性シンガーの中に、普通のOLさんがポツンといたらどうでしょう?
その人のCDが売れると思いますか?

では、人の魅力とは何でしょう?

■そのものズバリ、見た目

まず重要なのは見た目です。
顔です。

顔で評価するなんて酷いと思うかもしれませんが、これは事実です。

顔そのものの作りは、生まれたときから決まっているので、これはまさに「才能」です。
しかし「見た目」と書いたのは、努力の入り込み余地があるからです。

顔の作りは決まっているとして、最大限の努力はしましょう。
清潔感のある服装や髪型。
オシャレに気を使ったり、体型もシェイプアップしたほうがいいかもしれませんね。

ただし、「イケメン」「美少女」にならなければ絶対無理かというと、そうではありません。

イケメンではないが、暑苦しい熱血キャラだったり、どこか影のあるカッコよさをもった男性歌手。
美少女ではないが、皆に慕われる、どこか可愛らしい女性歌手。

そういった方向性もあります。
要するに異性にモテるにはどうすればいいかを突き詰めていけばよいです。

でも「イケメン」「美少女」は強いですけどね。
長年バンドを見てきましたが、なんだかんだボーカルがカッコよかったり可愛かったりするバンドが人気が出ました。

異性にモテる。
これを目指してください。

特に、歌よりも人物が重視される「アイドル」は、異性にモテる必要性がグッと上がりますので、覚悟してください。


■キャラクター

導入部である、見た目が非常に大事なことであると書きましたが、中身も大事です。

1)例えばライブパフォーマンス。
曲を聴いてもピンとこなかったけど、たまたまライブみたらハマったなんて言うことも、よくあります。
音楽とはエンターテイメントですから、楽しい、また来たくなるようなライブができることは、強い武器になります。

2)トーク。
ライブ中のMCとも言えますが、あなたは他人から「見た目」「歌ってる姿」そして「しゃべり」の、三大要素で評価されます。
あなたの性格が判断される、とても重要なの要素です。
でも、しゃべりばかり磨いても仕方ありません。
しゃべりが、やりたいなら芸人さんかタレントを目指しましょう。
基本的には面白い事は言えなくても大丈夫です。
あなたのキャラクターにあった事が言えればOK。
一番ダメなのは、面白いことを言おうとして、すべることです。
また、音楽活動が進むと、ライブMC以外にも、ラジオやネット配信でしゃべりを求められる機会は増えていくでしょう。

3)そして普段の行動。
歌手たるもの、普段の行動も大事です。
コアなファンができると、ブログなどもチェックされます。
そこにどういうことを書くかも、とても大事です。

とても硬派な音楽をやっているのに、チャラ男だったり、考え方が薄っぺらかったらどうでしょう?
幻滅しますよね。
政治的な主張のパンクロックをやっているのに、世の中への考えが浅かったら?
そういう人は、パンクロックの歌手は最初から目指さないほうがいいでしょうね。
ファンはそういうところも見ています。

もちろんギャップを狙う手もあります。
チャラい音楽をやってるのに、実際は硬派な面もあったり。
そういうプラスになるギャップはいいと思います。

プラスのギャップとは、今までの「見た目」とかにも言えます。
すごく美人で綺麗なのに、ライブで暴れまくったりしたら?
ギャップをうまく使うと個性も出しやすいです。


■それでもボーカルをしたいか?

今まで、ボーカルに必要な要素を書いてきましたが、ボーカルに求められるものは非常に多いですし、厳しいです。
まだまだ書き足りないくらいです。

それでもボーカルを目指しますか?
楽器演奏のほうがよっぽど簡単です。


最後にひとこと書きます。
ボーカルと言えど、音楽は勉強してください。
歌は、なんとなくでも歌えますから、大多数のアマチュアボーカルは音楽を勉強しません。

でも、歌も楽器の一種です。
リズムの理論やコードやスケールなど、楽器演奏者に必要な最低限レベルの知識は勉強しましょう。

本当に音楽が好きなら、自然と勉強するはずなのです。
それをしていないということは「楽器は難しそうだけど、歌は歌えそう」と、なめている証拠です。